page.06〜チェコさま〜

チェコさま

夏は過ぎ、もうすっかり秋の気配漂うこの頃、如何お過ごしでしょうか。
こちらこそ、随分と間が空いてしまって申し訳ない限りです。

さて、「夏の食べ物」についてでしたね。
私は元々、夏の暑さにはめっぽう弱い性質なのですが、食べ物の話となるとまた別。新鮮な野菜や果物に(また別の意味で)とても弱いのです。夏野菜特有のみずみずしさ、それに合わせて果実のさっぱりとした甘さ。なんと夏らしい。これらのおかげで暑さを乗りきれている(と言えるかどうかはさておき)ようなものです。今年は、父が友人からとびきり新鮮なきゅうりとトマトを貰って来ました。すぐに冷やして、丸齧りで。口いっぱいに広がるきゅうりの青々しい香りとトマトの甘さが舌にうれしくたまりませんでした。胃腸が弱い私ですが、夏くらいは思い切って冷たいものを食べたいものです。京都の暑さに、普段は食べないアイスにも手が伸びたりなんかして。

こうして書いてみると、夏の間はうだってしまって早く終わってほしいと切に願ったりするものですが、過ぎてしまうと意外と夏もいいもんだな、などと思ってしまいます。過去は常に美化されるものなのでしょうか。

そろそろ次にお返事が返ってくる頃には、秋も深まっているかと思われます。食べ物に読書、芸術、スポーツなんてよく言われるものですが、今度はその「秋」について何かひとつお聞かせ願いたいものです。


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きゅうりとトマト